カーテン閉めっぱなしの家、実は「窓の決め方」が原因です。外構目線で直す3つのポイント
2026年01月21日
大開口にしたのにカーテンを閉めっぱなし…原因は窓を室内の都合だけで決めたことにあります。
今回は、外構目線で視線・距離・景色を整える3つのポイントと簡単なチェックリストについてお話します。
はじめに。大開口にしたのに、なぜ外を楽しめない、、、ということになるのでしょうか。
「リビングは大開口にして明るくしたはずなのに、結局カーテンを閉めっぱなしになってしまう」
このようなご相談、実はとても多いのです。
カーテンを閉めっぱなしにしてしまう原因は、窓そのものというよりも、窓を“室内の都合だけ”で決めてしまい、外(庭・外構)とセットで設計できていないことにあります。
せっかくの大開口が「外を楽しむ窓」ではなく、いつの間にか「見られないために閉める窓」になってしまう。
これは、間取りの失敗というより、“視線”と“距離”と“見せたい景色”の設計が足りないだけで、外構の考え方で改善できるケースが実はとても多いです。
今日は、外構・庭の視点から、カーテンを閉めっぱなしにしないための考え方と、今からでも改善できる実践ポイントをまとめます。
カーテンが閉めっぱなしになる家の共通点
1)大開口が「道路・隣家」に向いている
間取り上は使いやすくても、窓の正面が道路だったり、隣家の窓や玄関アプローチが近かったりすると、視線が気になり、自然とカーテンを閉める流れになります。この時点で窓は「採光のための窓」になり、外を楽しむ機能を失います。
2)昼は平気でも、夜になると一気に落ち着かない
昼は外が明るいので室内が見えにくいのですが、夜は室内の照明が点くことで、外からは室内がはっきり見えます。
つまり、夜のリビングは「外から見たときのショーケース」になりやすく、家族は落ち着かず、カーテンを閉める生活が日常になってしまいます。
3)外構が“最後”になり、視線対策が薄くなる
外構を最後に考えると、予算や時間の都合で、「最低限のフェンス」になりがちです。
結果、目隠しをする設計が不足し、暮らし始めてから「やっぱり落ち着かない…」となってしまいます。
外構目線で直す3つのポイント
カーテン閉めっぱしにしないようにするには、視線・距離・景色の3点を整えることです。
ポイント①:視線の遮り方を決める(目隠しは“何で”ではなく“どこで”)
目隠しというと、すぐに「フェンスにする?植栽にする?」となりがちですが、まず決めるべきは素材ではなく、視線を遮る位置と高さです。
- 道路・隣家からの視線は、どこから入ってくるか
- 室内のどの位置(ソファ、ダイニング、キッチン)で気になるか
- 立つ目線/座る目線、両方でどう見えるか
この整理ができると、目隠しは「壁のように全面で隠す」必要はなく、必要な場所だけ、必要な高さで止める設計に変わります。その結果、圧迫感が少なく、風も光も通しながら、落ち着ける窓辺になります。
施工例
- 低めの植栽+奥に中高木:視線を“柔らかく”遮る
- 格子・ルーバー:抜け感を残して夜も安心
- 壁(塀)+植栽:安心感とデザイン性を両立
- 目隠しの位置を窓前から少し離す:圧迫感を減らす

ポイント②:窓の前に「中間領域」をつくる(距離を稼ぐと、落ち着きが段違い)
窓のすぐ外が道路・隣家に近いと、視線も音も入りやすく、落ち着きません。
そこで効くのが、窓と外の間に「中間領域」をつくることです。
中間領域とは、例えばこんなものです。
- ウッドデッキ/タイルテラス
- ひさし・パーゴラ
- 半屋外のベンチスペース
- 植栽帯(奥行のある花壇)
ポイントは、窓の外に「もう一つの居場所(半屋外)」ができることで、窓が“境界”ではなく“つながり”になること。人は、視線がすぐ届く距離だと落ち着けませんが、距離が少しでも確保されると安心感が大きく上がります。

ポイント③:「見る景色」を設計する(窓を“スクリーン”にする)
カーテンを閉めたくなる窓は、だいたい「見える景色が整っていない」ことが多いです。
逆に言えば、窓の正面に“見せたいもの”があると、窓は一気に価値を持ちます。
例えば、
- シンボルツリー(季節を感じる主役)
- 足元を照らすライト(夜に安心感と雰囲気が出る)
- 小さな壁泉やオブジェ(視線の着地点をつくる)
- アプローチのラインと植栽(外が整って見える)
窓は、室内から外を切り取る「額縁」です。
その額縁の中に“主役”がいれば、カーテンを閉める理由が減り、むしろ「開けたくなる窓」に変わります。

失敗を防ぐチェックリスト(保存用)
最後に、設計段階でも、住んでからの見直しでも使えるチェックリストを置いておきます。
当てはまる項目が多いほど、外構で整える価値が大きいです。
- 窓の前に、奥行(余白)が取れている(できれば 1.5〜3m 以上)
- 夜、室内の照明を点けたときに外から見えにくい(照明計画も含む)
- 立つ目線だけでなく、ソファに座った目線でも視線が気にならない
- “全面を隠す目隠し”ではなく、“必要な場所だけ遮る設計”になっている
- 窓から見える位置に、主役(樹木・壁・ライトなど)がある
- 外構の予算が「最後の残り」になっていない(優先順位が決まっている)
まとめ:カーテンを閉めない家は、窓ではなく「外」が整っている
大開口があるのにカーテン閉めっぱなしになるのは、家が悪いわけでも、窓が悪いわけでもありません。
多くの場合、視線(止め方)・距離(中間領域)・景色(見せるもの)の3点が整っていないだけです。
窓を変えなくても、外構で取り返せるケースはたくさんあります。
そして、外が整うと、家の印象は驚くほど上がり、日常の居心地も一段階変わります。
「うちもまさにカーテン閉めっぱなし…でもどう直せばいいか分からない」
そんな方は、まずは現状の整理からいたしましょう。
当社では、60分のご相談で
- 視線が入る方向の特定
- 立つ目線/座る目線での問題整理
- 外構での改善プランの方向性
- 優先順位(予算の使い方)
を一緒に組み立てていきます。
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