カラーコンクリートとは?メリットとデメリットには何がある?
色鮮やかな建築物を生み出すカラーコンクリートには、メリットとデメリットがあります。
カラーコンクリートとは
普通のコンクリートはグレーですが、それに無機顔料を混ぜたカラーコンクリートというものがあります。白や黒、赤、黄色などさまざまな色があり、外壁などとして用いられるほか、建物のアクセントとしても使われたりします。日本では比較的新しいカラーコンクリートですが、ヨーロッパなどでは古くから使われており、カラフルな色合いの街並みを生み出していました。
カラーコンクリートのメリット
カラーコンクリートのメリットは、その耐久性にあります。従来のコンクリートでは、色を付ける場合はグレーのコンクリートが固まってから塗装を行っていました。そうすると、色がついているのが表面だけになるため、徐々に剥がれたり退色したりして、塗り直しが必要になるのです。一方カラーコンクリートの場合は、顔料を練り込んであるため、色が剥げたり変色したりしにくく、きれいな状態を長く保つことが可能です。表面も、塗装に比べてナチュラルな風合いになるので、デザイン面で選ぶ人も少なくありません。また、色を組み合わせることで豊富なカラーバリエーションを楽しむことができます。
カラーコンクリートのデメリット
カラーコンクリートは、コンクリートに顔料を混ぜ込んで発色させているので、塗装のように塗り直しは必要ありませんが、最初の施工時のコストは普通のコンクリートに塗装するよりも高くなります。初期のストが気になる人には、高価に感じるかもしれません。ただし、塗り直しが必要ない分、長い目で見ると高いとはいえないでしょう。また、まだ日本ではそれほど多く使われていないこともあって、製品の質や職人の技術によって仕上がりが左右されます。信頼して任せることのできる業者を見つけて、よく相談してから施工してもらうことが大切です。
まとめ
カラーコンクリートは、コンクリートに顔料を練り込んで色を付けたもので、最近では発色のよいものも多くなっていることで注目を高めています。施工時の初期費用としては塗装するよりも高くなりますが、変色や劣化が少ないので、維持のためにかかる費用がほとんどなく、長い目で見ると割高というわけではありません。独特の質感でカラフルな仕上がりにできるので、いろいろな色を見てみてはいかがでしょうか。